痛み改善のための運動・ストレッチでの注意点

肩こり、腰痛、膝の痛みなど様々な症状にお悩みの方が多い現代社会で整体院に通われている方も少なくありません。もちろんそれによって解決する事が何よりですが、自分でセルフケアをすることによって解決できないかと思う人も数多くいらっしゃるかと思います。

そんな人になんとか自分で解決できるようやって欲しい事、やってはいけないことをいくつかご紹介していきたいと思います。

やってはいけないこと

まずは絶対にやってはいけない事が１つあります。

それは痛みの改善のために痛みのある部分の運動・筋トレをすることです。

「え…？」と思われるかたもいらっしゃるかもしれませんが、痛みの改善のために運動・筋トレは必要ないです。むしろ痛みを悪化させる原因になりやすいので、なるべく避けてください。

なんとなく一般的に運動は身体にいいもの。筋肉が落ちたせいで痛くなるから、筋肉をつければ痛みが良くなる、という考えになりがちですが、これは多くのケースで間違っています。

運動は痛みの予防にはなりますが、痛みの改善にはならないです。

車を例にするとわかりやすいです。

故障した車をそのまま走らせて、その故障が直ると思いますでしょうか？　ほとんどのケースでは一旦故障部位を修理しないと大丈夫になるという事はないと思います。人間の身体も一緒です。痛みやしびれのある状態は身体が故障をしている状態です。故障した状態で動かしてその故障が直るでしょうか？　身体も車と同じで治りません。むしろ故障がどんどんひどくなっていくので、痛みやしびれが良くなるどころか悪くなっていきます。

なかなか最初は受け入れられないかもしれませんが、自分で症状の改善を図ろうと思ったときは運動や筋トレをしなければという考え方は捨てて、この後ご紹介する方法から試してみてください。もちろん痛みやしびれの部位に関係ない部分の運動・筋トレは問題ないですので、その点はご安心ください。

やって欲しいこと

とにかく自分でできることとしてやって欲しいことはストレッチなどの筋肉を柔らかくするセルフケアです。やって欲しい部位は症状によって異なるので詳しく知りたい方はYouTubeなどで検索していただければ、たくさんやり方や必要部位に関する動画が出てくるので参考にしてみてください。

とにかくストレッチをしっかりしてもらい筋肉を柔らかくする事が、自分で症状を改善する上で重要です。

ただしここで２つ注意点があります。

１つ目は運動によって筋肉は柔らかくならないという事です。

筋肉を柔らかくした方がいいということに関しては知っている方もいらっしゃるのですが、その方法を間違えている場合が多々あります。答えとしてウォーキングや筋トレなどの運動をすることによって筋肉は柔らかくなりません。運動や筋トレで筋肉が柔らかくなると思っている人が多いかと思いますが、筋肉は使えば使うほど硬くなってしまうので、むしろ柔らかくする目的であれば運動はしない方がいいです。ウォーキングなどの歩くという運動が何においても良いものと思われがちですが決してそんなことはなく、むしろ筋肉を硬くして痛みの原因となってしまうこともあるのでぜひお気をつけください。

２つ目は色々なストレッチ・セルフケアに手を出すことです。

それ自体はもちろん悪いことではないのですが、ある程度回数や期間をやってもらわないと効果が出ないケースが多いです。あっちの方がいいかな、こっちの方がいいかなとかちょっとやっては違うものをやってしまっていてはなかなか効果が出にくいです。最初は自分に合うものをいくつか試してもらい、一つ二つを決めたらある程度の期間を続けてやってもらうのが大事です。

簡単ではありますが以上がやってはいけない事、やって欲しいことになります。

要約すると「運動ではなくストレッチを継続してやる」ということです。

ぜひご自分のお身体をセルフケアでよくしていきたい人は参考にしてみてください。